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作成: 2024-06-18
作成: 2024-06-18 10:15
偽宗教の布教方法の進化の様相
偽宗教の3つの共通の特徴
身を守るために学ぶべきこと
容易に露出している分野別のサイバイコンテンツに分別を持って、自分自身を守るために知っておくべきサイバイの特徴と洗脳の段階、現代の布教方法、そしてサイバイから身を守る方法などについて話したいと思います。 / GPT4o
小学校3年生のとき、学校のそばでチラシを一枚受け取った。チラシの内容は『無料のケーキ作り』教室に関するものだった。ケーキを作ってみたいと思った私は、妹の手を引いて、学校の前の黒いボンゴ車に乗り、正体不明の場所へ向かった。
到着したその場所では、童謡『かわいい子熊のマーチ』の歌を教えられ、カステラを投げつけられながらケーキ作りをさせられた。強烈に記憶に残っているのは、壁一面に人の顔が大きく貼られていたことだ。あまりに大きな男性の顔写真を見て、幼いながらも直感した。ここはおかしい!これは、ケーキで釣られた私にとって、初めての偽宗教の記憶である。
『ラテ』の(私の頃の)布教方法はこうだった。時代は変わり、メディアの変化に伴い、偽宗教の布教方法も進化している。最近、私のYouTubeに、Netflix『神と共に』で徹底的に取り上げられた偽宗教の宣伝の投稿が、アルゴリズムで表示された。
一つの動画を見てみると、次々と関連動画が表示された。一人の人生と家庭を破壊しかねない偽宗教の布教動画が、このように簡単に目に触れることを知り、事態の深刻さを認識した。YouTubeを中心に、様々な種類の『偽宗教(カルト)』が広まっている。
私たちがよく知る宗教型の偽宗教だけでなく、瞑想を前面に出したニューエイジ偽宗教、特定の行動をすれば成功すると言った自己啓発偽宗教、オーガズムで悟りを開くというセックス偽宗教など、種類は多岐にわたる。
今回のコラムでは、このように簡単に目に触れるようになってきた様々な偽宗教コンテンツに対して、分別を持って自分自身を守るために知っておくべき、偽宗教の特徴と洗脳の段階、現代の布教方法、そして偽宗教から身を守る方法などについてお話したい。
まず、偽宗教には3つの共通の特徴がある。第一に、カリスマ性のあるリーダーだ。偽宗教には必ずリーダーが存在する。リーダーは自身を神格化する人物であり、ナルシスト傾向を示す。
2つ目の特徴はマインドコントロールを行うことだ。偽宗教は洗脳プログラムを持っている。この洗脳プログラムのために、周囲との交流を遮断し、閉鎖的な環境を意図的に作り出す。3つ目の特徴は信者を搾取することである。搾取は、通常、金銭的、性的、労働搾取が行われる。
私は今回のコラムのために、Netflixにある世界中の偽宗教のドキュメンタリーを全て視聴したが、視聴を通して上記の3つの共通の特徴を実感した。通常、教祖は自身が神聖な権威と能力を持っていると『演技』し、カリスマ性を披露した。
病気の治癒能力があると主張する教祖の場合、鶏の生内臓を事前に口に入れておいて吐き出すパフォーマンスを見せ、病気が退治されたと述べ、祈りを捧げてくれれば光が見えるという教祖は、目を閉じた信者の前にレーザーを当てるという一次元的な方法で光を演出した。どれもばかげた詐欺だが、集団の中にいて皆が同じ反応をするので、それに信憑性を感じたのだ。
偽宗教の特徴2つ目のマインドコントロールのために、最も重要な作業は、既存の家族や友人など親しい人間関係を断ち切る作業だった。ドキュメンタリーを見ると、家族が登場して苦痛を訴える場面がよく見られた。本当にあなたを愛する人は、大切な人間関係の調和を生み出そうとする。しかし、偽宗教は分裂を引き起こし、孤立させ、偽宗教に依存させる傾向を示した。
金銭的搾取は、お金を救済と結びつけ、全てを捧げるようにガスライティングする形で進められた。性的搾取はもう少し恐ろしいもので、教祖とのセックスが栄光であると洗脳したり、治療の目的で体を触らなければならないと洗脳したりすることが多かった。労働搾取は、お金を一切もらわずに、偽宗教組織内で絶えず労働力を提供する、最も一般的な搾取だった。
偽宗教のこのようなばかげたものに騙されることが、ばかげて感じられる。彼らが騙された理由は、洗脳されたからだが、洗脳はどうやって行われるのだろうか。Netflixのドキュメンタリー『解説:信仰の罠』で、洗脳を7段階で説明していた。まず1つ目は、困難な変化の過程を経験している人を狙うことだ。心身が弱っている人をターゲットにするのが最初の段階である。
2つ目は、穏やかな説得の段階だ。その人が持っているニーズを把握し、満たす、飴を与える段階と言える。もしターゲットにピアノを習いたいというニーズがあれば、組織内でピアノを弾く人を隣に付けるなどして、希望するニーズを満たす。
3つ目は、閉鎖的な環境に孤立させることだ。外部とのコミュニケーションを遮断し、孤立させることで、偽宗教のグループメンバー同士だけがコミュニケーションできるようにする。
4番目の段階は、最も重要な人間関係の対象を偽宗教の『リーダー』にすることだ。孤立した状態で甘いものをたくさんくれる偽宗教のリーダーを、最も重要な人間関係の対象と考えるのは当然のこととなる。
5つ目は、外部の敵を作り、教祖の地位を固めることだ。外部に敵がいれば、保護者が必要になる。その保護者を教祖に設定し、敵から守るという名目で、心理的に教祖に依存させる。
6番目の段階では、組織を通して順応への圧力をかける。皆が1と言っているのに、一人で2と言うのは難しい状況を作る。
最後の7番目の段階は、ソシオパス的なナルシストの気まぐれに応じることだ。6番目までの段階は結局7番目のためにあるのだが、7番目の段階を最も猟奇的に実行した例として、918人の信者が教祖の命令で集団自殺した『ジョーンズタウン事件』がある。
これまで、偽宗教の特徴と洗脳のプロセスを見てきたが、YouTubeでの宣伝以外にも、最近流行している偽宗教の勧誘方法についても見てみよう。最近最もホットな布教は、メルカリで行われる。まず、メルカリに商品を非常に安く出品し、対象と出会い、スモールトークで布教する方法がある。また、メルカリでパーソナルカラーテストを無料でやってくれると人を集め、チームを組んで組織的に勧誘する方法もある。一つのチームは、Aが失敗すればB、Bが失敗すればCというように、組織的に動く。
その他には、趣味のインスタグラムを作成し、クッキングクラスなどを開催して勧誘する方法も流行しており、美しくハンサムな信者は、出会い系アプリに潜入し、出会い系を装って布教する方法も主流となっている。無料の集まりに注意しよう。無料の中には罠が隠されている可能性がある。
偽宗教はいつ崩壊するのか?様々な偽宗教のドキュメンタリーを見て、これらの崩壊に最も大きな役割を果たした人物を見つけた。それはジャーナリストだった。ほとんどの偽宗教は、ジャーナリストの記事によって世間にその悪行が公表され、それによって真実が明らかになり、徐々に崩壊していく。
ジャーナリストの『ペン』の役割は大きかった。ジャーナリストと並んで、偽宗教から脱出して勇気を出した内部告発者の役割も大きかったが、概して、告発者と記者の連携によって偽宗教の帝国は崩壊した。そのため、大規模な偽宗教は影響力のあるメディア企業を買収したりもする。口を封じ、勢力を維持するために。
インターネットの中では、無数の偽宗教が生まれ、その領域が拡大している。必ずしも宗教の仮面を被っていないとしても、私の言うことを信じればお金を稼げる、私を信じればユートピアに行けるという主張をする者がいて、それを盲目的に従うことも一種の偽宗教である。扇動的なクリエイターに注意しよう。
ナルシストの奴隷になってはいけない。コンテンツは思想を込める器である。自分が今見ているコンテンツと、コンテンツを作成している人がどのような『メッセージ』を送っているのかをよく見てみよう。新しい世代のオンラインリーダーたちは、ソーシャルメディアを通じて仮想の信者を惹きつける。ソーシャルメディアは、多くのフォロワーに迅速に情報を伝えることができ、弱者は道に迷いがちだ。
※筆者は本人であり女性経済新聞の寄稿記事を転載しており、一部の記事は原文でご確認いただけます。
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