허영주

[許栄柱コラム] 『テキストヒップ』Z世代に吹く読書ブーム

  • 作成言語: 韓国語
  • 基準国家: すべての国家country-flag
  • その他

作成: 2024-06-28

作成: 2024-06-28 09:25

読書がヒップでクールなイメージを定着させる
見せびらかす読書も肯定的な現象
継続して読書するための努力が必要

[許栄柱コラム] 『テキストヒップ』Z世代に吹く読書ブーム

昨年、英国のペーパーバックの販売数は6億6900万部と過去最高を記録しました。その理由はシンプルでした。「Reading is so sexy!(読書ってすごくセクシー!)」英国のZ世代の間で、ペーパーバックを読むことがヒップなイメージになり、トレンドになったからです。

韓国も同様に、「読書」をすることが「ヒップでクールな」イメージとして定着し始め、「テキストヒップ」という言葉まで生まれ、Z世代が本を求め始めました。

現在の読書トレンドは、真に本を楽しむためではなく、「見せびらかす」目的が強いものです。皆がリールやショーツの画面を見ている中で、ペーパーバックを読むことは非常に珍しいことなので、読書は「何か特別な存在感がある」イメージを与え、彼らはそのイメージを持ちたいがために本を利用しています。

美術館に行くことが、美術作品を鑑賞するためではなく、特別な存在感を示すような認証ショットを撮って「私はこんな文化的な活動もする人だ」ということを誇示するためと似ています。

一部の人はこれに対して懸念を表明し、批判をしていますが、筆者の考えは違います。どのような理由で始まったとしても、Z世代が本と一歩近づいたことは、非常に喜ばしいことだと考えています。

文化体育観光部「2023国民読書実態調査」によると、昨年、韓国の成人の10人に6人が1冊の本も読まなかったことが明らかになりましたが、このような現状において、Z世代の読書トレンドは朗報と言えるでしょう。

見せびらかすことでも良いので、多くの人が本と一歩近づき、読書の真の面白さを味わってほしいという思いから、今回のコラムでは、読書を継続する方法についてお話したいと思います。

まず、読書サークルへの参加をお勧めします。一人で読書を始めるのは難しい場合もあるため、サークルに助けを求めてみましょう。読書サークルに参加すれば、同じ本を読み、様々な人と本をテーマに議論することができますので、より豊かに本を楽しむことができます。

「テキストヒップ」のトレンドに合流し、読書を継続したいのであれば、ソーシャルメディアに「読書記録」を投稿してみましょう。ブログ、インスタグラム、TikTokなど、様々なプラットフォームで読書記録を共有し、他の人と交流してみましょう。最近ではTikTokで「Booktok(ブックトーク)」が流行しています。読んでいる本の短いレビューを動画にして共有し、ブッククリエイターになってみてはどうでしょうか。ブックトークは今まさに台頭しつつあるトレンドなので、今こそブッククリエイターになる絶好の機会と言えるでしょう。継続的な読書のために、様々なプラットフォームに記録を投稿してみましょう。

本の奥深さを一度味わうと、継続的な読書が可能になります。その方法としてお勧めするのは、「線を引いて読む、写経する」ことです。本を読みながら、重要な文章や心に響く箇所を下線を引き、ノートに書き写してみましょう。写経は、本の内容をより深く理解し、記憶するのに大きな助けとなります。また、テキストヒップに合流したいのであれば、かっこよく自分で写経した文章をSNSに誇らしげに投稿してみましょう。

別に時間を取るのが難しい場合は、「電子書籍リーダーの購入」を検討してみませんか?電子書籍リーダーは軽いため、移動中や短い時間でも読書をしたい時に便利です。また、電子書籍リーダーは、本の愛好家、達人が必ず一つ持っているアイテムなので、「本の愛好家のイメージ」を持ちたいのであれば、一つ購入してみましょう。

継続して読書をするためには、「興味のある分野の本」から始めることをお勧めします。SNSで流行している本よりも、自分が興味のあるテーマや分野の本から始めると、読書への興味をより簡単に高めることができます。

快適で集中できる読書環境を整えることも重要です。静かな空間、快適な椅子、適切な照明などを備えた清潔な読書スペースを設けましょう。読書専用のスペースがあれば、自然と読書時間も増えるでしょう。

最後に、まだペーパーバックを読むことに抵抗がある場合は、オーディオブックで読書を始めてみましょう。筆者がお勧めするYouTubeチャンネルは「책한민국(チェハンミングク)」で、声が良いので、寝る前に気楽に聞くことができます。「見せびらかす読書」をするのであれば、読書YouTubeをキャプチャして、自分の考えを数行書いてインスタのストーリーに投稿してみましょう。

見せびらかすために始めたのか、誰かの推薦で始めたのか、それが何であれ、重要でしょうか。とりあえず、本を手に取ったこと自体、その始まりが重要です。読書は、私たちの人生を豊かにする重要な活動です。見せびらかすことでも良いので、多くの人が本と一歩近づき、読書の真の面白さを味わってほしいです。


※筆者は本人であり、女性経済新聞の寄稿記事を転載しました。

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